嫉妬の科学 apple of discord 2003 8 8

 人間には、嫉妬という感情があります。
この感情は、年老いても、なかなか解消できない問題です。
 年老いても、嫉妬に狂う人もいれば、
長年において、人生経験と知恵を身につけてきたのに、
それすら、小さな嫉妬心に勝てないと嘆く人も多いでしょう。
 こんな小さな嫉妬心を克服できないのか、
今までの長い人生は、何だったのかと嘆く人もいます。
 しかし、ここで、嫉妬をマイナスで考えるのではなく、
嫉妬をプラスに考えませんか。
嫉妬をプラスに昇華させるのです。
 今、日本人で、海外において活躍するスポーツ選手が多いでしょう。
たとえば、アメリカの大リーグで、活躍している日本人の野球選手が、
連日、テレビや新聞で、報道されます。
 さて、あなたは、アメリカで活躍している日本人の野球選手に対して、
嫉妬心を感じるでしょうか。おそらく、感じないはずです。
 しかし、もし、あなたが、将来、
大リーグに行きたいと強く考えているプロ野球選手だったら、どうでしょうか。
おそらく、強い嫉妬心を感じるでしょう。
 つまり、嫉妬は、あなたに教えているのです。
あなたが何に関心を強く持っているか、それを嫉妬が教えているのです。
場合によっては、嫉妬を感じる相手が、あなたの理想像となっているかもしれないのです。
嫉妬を感じる相手が、あなたの将来の成功した姿でもあるのです。
だからこそ、嫉妬心を感じるのです。
 ある人に嫉妬を感じたら、それが、あなたの関心領域である可能性が高いのです。
しかも、その人は、あなたの理想像や成功像である可能性も高いのです。
ですから、いつまでも、嫉妬心に囚われていてはダメです。
嫉妬心が長くなると、その人を否定していくことになります。
つまり、自分の理想像や成功像を否定していくことになります。
これでは、成功しません。
 成功への道は、嫉妬を感じる相手を分析することです。
相手を研究し、相手に学ぶことです。
これが、成功への近道となるのです。
 嫉妬の種(apple of discord)を成功の種として、
種まきをし、成功への大樹とすべきです。




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